ごあいさつ


  混迷する今を生きている私達は、人知れず迷い苦しんでいます。誰にも相談できずに喘いで毎日を暮らしています。
  不安な心の中に光明を見いだしていただく為に、尊い経典の文言を可能な限り文字数を少なく、しかも日本独自のひらがなで解り易く表現することができないかと考えてきました。
  また、拙寺の坪庭に、四季おりおりに花々が咲きます。その姿に美しさだけではなく巧妙なまでのしなやかさを撮影できないかと考えてきました。
  拙い作品ばかりではございますが、御高覧をいただいた方々のおひとりとでも心が通い合うことができれば望外の喜びでございます。
  浅学非才な身ではございますが、これからも言葉のもつ摩訶不思議さ「言霊」(ことだま)を書き続けたいと存じます。

      2003年  初夏
花のお寺    常  泉  寺
小住  青蔭  文雄  拝      


壺中天地 (こちゅうてんち) 」とは

  漢代、仙人の壺公が、一つのつぼを家の代わりにして、酒を楽しみ俗世間を忘れたという故事から、別世界、別天地をいう。


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